実験室「め」

救急看護師を辞めてフォトジャーナリストへ。自分を生きてみたら何が起きるか実験中

興味の井戸を掘ると地下水脈に繋がっていく

5年ほど前から、教育の場から引退された米田先生から2〜3ヶ月に一度手紙が届いていました。若者の未来についてどう思うか、どうしていったらよいと思うか?という内容が多かったです。

 

 

その時は、看護師で忙しくしている中、なかなか手紙を返すことができなくて、そもそも手紙を書く習慣もなかったので、3回に一回ぐらい頑張って慣れない手紙を書くということをしていました。
書くのがメンドクサイというか、電話でええやんとか私はものぐさでした。手紙を書くのも体力を消耗していました…笑

 

 

でも、仕事を辞めて自分の時間を想像した時、手紙を書くという時間を捻出できない生活ってなんなんだろうな〜と、2、3年前からちょっとずつちょっとづつ、手紙を書くようになりました。

 

 

会って話すこともいいけど、電話で声を聞くのもいいけど、
手紙でしか出せないその人との対話があります。
メールでは表現できないものがあります。

 

 

もっぱら米田先生とは手紙のやりとりが多いです。以前私の手紙の返信率が低かった時、米田先生は70代後半なのに私とやりとりをするためにメールを勉強してくれた時もありましたが、私も米田先生もメールが苦手なので結局続きませんでした…笑 ああ、私たちはやっぱり手紙やな…!と思いました。

米田先生は、日本ユネスコ協会の理事をされていたり、日本に国際理解教育を取り入れた人物でもあります。

米田先生は、自分を貫き通す人で乱暴にまとめると頑固でもありなかなか折れません。今の若者が苦手意識を持つことがあるのではないかな〜と思うこともあります。

 

 

でも、1.2回ちょっと話しただけで苦手意識を持つことはもったいないというか、頑固の裏にある想いじっくり聞いたり、米田先生の生きた時代背景から考えて関わると、表面的では見えないことが見えてきます。

それは、米田先生だけではなく70〜90代の世代の方々とお話する時にも意識して対話をしたいと思っています。

 

 

 

3年前、看護師をやめて自分で道を創っていこうとした時、米田先生に言われたことがあります。

「興味の井戸を掘ってください。それは一つに決めなくてもよくて複数でもいいです。それぞれの井戸を掘っていくといずれ地下の水脈に繋がっていきます。」

 

 

その時はよくわかりませんでしたが、今、想像してなかったこれとこれが繋がる!あれもそれも繋がってきた!と、繋がるかどうかもわからなくがむしゃらに掘っていた井戸達が同じ地下水脈に繋がってきそうな感覚を掴んできました。おもしろい!

どうなるか楽しみです。

 

 

最近送られてきた手紙に、執筆されている「潮」の原稿も同封されていました。ちょうど折れている所によって、米田先生のアゴがしゃくれて見える……笑 んじゃなくて!笑 引退されても活躍されていることが嬉しいです。

 

 

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