実験室「め」

救急看護師を辞めてフォトジャーナリストへ。自分を生きてみたら何が起きるか実験中

「米軍も同じ命。殺してはいけないよ」

「米軍も同じ命。殺してはいけないよ」と海のような深い目をしながら沖縄のおばあが言った。
おばあは沖縄戦の時、米兵の弾丸が顔に直撃し今でも破片が体に残っている。目の前で従兄弟は銃弾の雨で亡くなった。

 


「僕は軍隊に入って正しいことをしていると思っていた。でもそれは間違いだとわかった。」
沖縄の米軍基地で訓練をし、イラクに従軍した元退役米兵のマイクが言った。
それから彼は沖縄に戻り、軍人ではなく、1人の人間として米軍基地の前に沖縄の人たちと共に座った。

 

 


沖縄のオスプレイ事故が連日流れる。
2人の言葉を思い出す。
オスプレイが落ちた海はこんなに青いのに。

 

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この大浦湾の写真が大好きです。

地平線が見えて、地球の丸さが見えます。

 

大浦湾からは色んな海と繋がっているんだなあ…と、感動を覚えました。 

もう一度言う。細胞からめっちゃ感動しました。

 

この海は、沖縄で神様と繋がると言われている神人(かみんちゅ)の人達が神聖な場所として位置づけていると聞きました。

 

 

基地建設は精神的なものも破壊されるということを、忘れてはいけないと思います。

たんに土地が奪われるということでない。もっと奥が深いものがある。

 

 

例えば、大阪と言えば通天閣が破壊されていく。

なんだかなくなったら、寂しい。

 

東京都言えば東京タワー。

東京タワーがなくなったら、寂しい。

 

その地域に根付いたシンボルがなくなるという寂しさ。

 

でも、目に見えないものを感じ取れる沖縄の人たちは、

神的な存在が破壊されていくことにより痛みを感じるのではないかと思います。

 

シンボルが破壊されていくのとはまた違う痛み。

 

それは、自分だけではなくニンゲンだけではない他のあらゆる生命の尊さに繋がる大切さを体感覚で知っているからなのではと思います。 

 

それが、

「米軍も同じ命。殺してはいけないよ」

という言葉につながるのかもしれません。

 

 

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