絶対寄付詐欺だと思ったけど、女の勘で寄付してみた
寒い日の夜。夜行バスに乗るために夜10時広島駅に着いた。
「コレ…」
とどこかわからん国の小さな学校の写真と、日本語で書かれたカードを見せてきた。
内容は忘れたけども、
子供たちが学校に通うために寄付してください。
とのことが書かれていた。
………寄付とか絶対嘘や!!!!!!!!w
と思った。
団体名も国も何も書かれていないし、こんな夜に一人寄付を募のも怪しすぎる。
日本語で意思疎通できないので何とも説明を求めることもできない。
もう女の勘や。
寄付しよう。少ないが500円を渡した。
女の人は涙目になりながら「アリガトウ」と言って、握手をしてきた。
ずっと外にいたのか、南国出身だろう顔立ちの女の人の手はとても冷たかった。
ただ、その女の人の表情、雰囲気、服装などをできるだけ読み取りなんか寄付したほうがいいかもしれないと思ったからだ。
動物的に寄付した感覚。ちょっと獲物分けるわ!的な。
一緒にいた友人に、自分だったらどうする?って聞いてみた。
「使い道がわからないから寄付しない」
ごもっともだ。私もそう思う。
でも、今回なんかした方がよい気がした。
その東南アジア系の人は、誰かに騙されて寄付させたれていたのかもしれないし、
仕事がなくなって切羽詰まっていたのかもしれないし、寄付じゃなく自分の生活費にあてるかもしれないし、理由は想像すれば私が騙されている事柄なんていっぱ挙げられる。
私が寄付したことで、問題は何も変わらないかもしれないし、
むしろ悪化させてしまったのかもしれない。
でも、一時しのぎでもその女の人の生活がつなぎとめられ、
次に繋がるかもしれない。
今の時点で正解なんかわからない。
何で日本にきたかわからないが、言葉や文化の違う異国の地日本での生活は寂しいこともあるだろう。
今回のお金は何に使われるか不明だが、現地の人が教えてくれたように循環しようと思った。
「使い道がわからないから寄付しない」という使い古された誰かの言葉を使う前に、考え感じて自分の判断
をしようと思った。
この状況を振り返ってみた時に、
話は変わるが、大学卒業後ケニアのスラム街に住んでいた時のことを思い出した。
続く